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[第10頁] U・Iターンとコミュニティスクール

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8月に「いわてで暮らそう!シンポジウム」、盛岡市内のホテルで開かれた。先進事例紹介で登場したのは、長野県大町市定住促進アドバイザー前川浩一さん。長野県は、ふるさと回帰支援センターがまとめた移住希望地ランキングで2011~13年が1位、14年は山梨県にトップを譲ったものの、15年には1位に返り咲いている。

首都圏から近いなど地理的に有利な長野県。その中でも「信州大町」は人気がある。大町市美麻(みあさ)地区(旧・北安曇郡美麻村)は人口997人のうち、移住者が4割以上という「U・Iターンの街」だ。

前川さんの資料を見て驚いた。16ページ中5ページが「美麻小中コミュニティスクール」の説明だった。そこにはコミュニティスクールにして良かったこととして「他の地域や学校、移住希望者や山村留学希望者から注目されるようになった」「生徒が増えた」などが書かれている。

大町市でもU・Iターン者の仕事と住まいを確保するための住宅取得、改築、起業のための補助金や定住促進住宅の払い下げ、市営住宅の要件緩和など支援制度を設けている。

そんな支援策も大事だが、子どもがいて移住を考える場合、どんな学校があるのかは決断を左右する大きな要素だ。コミュニティスクール(学校運営協議会制度)は学校と保護者や地域住民らが知恵を出し合い、学校運営に意見を反映させることで、協働しながら子どもたちの成長を支える。地域に開かれたいい学校があると、子育て中の移住者は心強いに違いない。

U・Iターン者らを対象にした「子育て体感ツアーin美麻」の日程には、学校訪問と子育て中の移住者宅訪問が組み込まれている。そんなところも人気の秘密かもしれない。

(K.Jobs)

2016.10.05更新

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