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[第4頁] アサーティブなコミュニケーション

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「私は少し我慢して相手に合わせることがあるので、自分のこともしっかり考えて話せるようにしたい」。県内の短期大学で開かれたコミュニケーションスキルの講座の感想のひとつだ。60代の筆者からみて、今の若者たちは周囲に配慮し、自分を余り表に出さないようにしているようだ。自分の若い頃のことを振り返ると、友人知人には強烈な自己主張をする人が多かった。酒を飲んでは口角泡を飛ばして議論し、時折口だけでなく手も出た。

受講生は「みんなが空気を読むということを重んじていて、顔色をうかがっていて議論にならなかった」「相手の機嫌を損ねないで断るのは難しいので、断らないのが一番いいのではないかと思う」などとアンケートに回答している。講座では「アサーティブ(自分も相手も大切にした誠実で率直で対等)なコミュニケーション」として、論理的な考え方と感情のコントロール、そしてDescribe(状況を描写する)、Express(気持ちを表現する)、Suggest(改善策を提案する)、Consequence(結果を知らせる)のDESC法などを学習している。

「相手の意見を尊重しながら、自分の意見もしっかり伝える」のが極意だが、若い人たちにとって自己主張は、ディスコミュニケーションと同義語かもしれない。ある学生はもっと知りたかったこととして「メールなどで目上の人に断りなどをする場合、絵文字など使えないので申し訳なさが伝わりづらい」と書いている。新たな時代の新たなコミュニケーション方法の模索が始まっているのかもしれない。

(K.Jobs)

 2016.07.04更新

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