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[第22頁] いわて働き方改革AWARD2018

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県内企業の働き方改革の取り組みを岩手県が表彰する「いわて働き方改革AWARD2018」の授賞式が先日行われた。エントリー企業は75社、その中から最優秀賞には大和リース株式会社岩手支店(盛岡市、従業員100人以上の部)と社会福祉法人みちのく大寿会(洋野町、従業員100人以下の部)が選ばれた。

昨年度の最優秀賞は、宿泊・サービス業の株式会社プラザ企画(奥州市)と建設業の株式会社水清建設(矢巾町)だった。24時間サービスのホテルと工期に縛られる建設は、いずれも働き方改革は取り組みにくいといわれる業種だ。そして本年度はリース業と福祉・介護。人手不足が顕著な介護施設を運営している法人が受賞し、業界のニュースになったのではないだろうか。

みちのく大寿会は、洋野町大野の特別養護老人ホーム久慈平荘(くじひらそう)を中心にショートステイやデイサービスを行い、「働き続ける職場づくり」を目指している。法人設立は1991年で、2000年からは人事考課制度を、2009年からは介護職員処遇改善交付金・加算を活用したほか、子育て支援手当もある。「そんなことはうちの施設でも」。同業者の声が聞こえてきそうだ。

目玉は2018年から始めた住宅取得応援助成金だ。職員が住宅を建築するか購入した場合、新築なら80万円を補助する。これは地元洋野町が移住者向けに行っている助成金と同額で、移住して久慈平荘で働いて家を新築すると160万円を受け取れる。みちのく大寿会には地元定住加算20万円の制度もあり、助成は最大で180万円になる。

利用予定はあるものの、実績はこれからだそうだ。でも、こうした法人の姿勢が働く人たちのモチベーションを上げていることは容易に想像できる。みちのく大寿会は高齢者、障がい者、そして外国人雇用もし、多様な働き方も実践している。法人の理念は「故郷(ふるさと)の笑顔を守る」。職場定着と地元定着を同じ土俵で考え、できることを実行していく。そんな覚悟が伝わってくる受賞内容だった。

(K.Jobs)

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