県内産業の発展を支える若者や女性の人材確保が大きな課題となる中、復興に取り組む沿岸市町村では、東日本大震災津波後に増加している若者世代があるなど、明るい兆しが見られる。
資源不足の時代に技術革新が起こり、産業が発展したように、この人手不足の時代を岩手の発展のチャンスと捉え挑戦する必要があり、震災からの復興を成し遂げようとしている岩手にはその力がある。
人口減少に伴う人手不足は構造的な課題であるが、この現状を打開するため、例えば、産業界においては労働生産性の向上を図り、雇用・労働の質の向上につなげるなど、各分野における人材の確保・育成に向けて、これまで以上に連携して取り組んでいかなければならない。
若者や女性には岩手の将来を切り拓く大きな可能性があり、地域が協働して育成し、一人ひとりが能力を活かし合うことで、若者や女性は、都会では得られない安心や温かさにあふれたこの岩手の地で生きること、働くことの幸せを実感できる。
私たちは、県民が生きがいを感じながら暮らす、希望に満ちあふれた岩手を実現するために、岩手に住みたい、岩手で働きたい、岩手に帰りたいという若者等の熱い思いに、オール岩手で応えていくことをここに宣言する。